こんにちは!Naoです!
今回は前回から引き続き、新卒採用選考で行われるグループディスカッションについて、お話ししていきたいと思います。
目次
選考の流れ
グループディスカッションは新卒採用選考では次の位置になります。
志望企業に応募
説明会
集団面接 or グループディスカッション
個別面接 (複数回)
内々定
グループディスカッションとは?
グループディスカッションとは、与えられたテーマに対して複数人で議論し、制限時間内で効率的に答えを導き出すというものです。
結論を出す必要はありますが、結論が正しいかということよりも、その結論を出すまでのプロセスで、学生がどう動いているかということを採用担当は見ています。
社会人はチームで仕事をする機会が非常に多いため、集団の中できちんと調和を保つ行動を取れているかどうかということを見るために、この選考が行われています。
面接では柔らかい印象の人でも、集団の中だとどういう行動を取るかはわかりません。
そこでこのような選考を行い、面接で見極められない特性を判断するのです。
どのような流れで進められるのか?
所要時間は20分〜40分で、長くても90分程度です。
流れは8つ分類できるので、順番に説明していきます。
控え室→入室
控え室がない場合は受付です。
この時点で同じ場所にいる人は同じグループの可能性が高いので、グループディスカッションが始まる前に、すでに自己紹介などをして仲良くなっておくと良いでしょう。
挨拶、自己紹介
おそらく実際に始まる前にも、人事から自己紹介の場を与えられます。
この時に同じグループのメンバーの名前をメモするなどして、全員覚えておき、議論中はきちんと名前で呼ぶようにしましょう。
相手の名前をしっかり覚えて、発言すると、それだけで好印象です。
時間・テーマ告知
ここで初めて制限時間とテーマが発表されます。
例えば「ある店の売上を1年で2倍にするする方法を20分で考えろ」などです。
ディスカッション実施
ここから実際にディスカッションが行われます。
ただ、突然各々が自分の考えを話し出しても制限時間内にまとまりません。
そこで意見を効率的にまとめるための準備をします。
準備・確認(役割、議論の方向性、時間配分の設定)
議論を円滑に進めるため、役割や時間配分を決めます。
役割に関しては後述しますが、必ずしもつけなければいけないということはありません。
ただし、時間配分を決めないと、いつまでも話し合って結論が出せなくなってしまう可能性があります。
意見の集約、結論
結論をどのように出すのかということも選考内容の一つなので、まとめる必要があります。
代表者による発表
一度に大人数で行われる場合は、発表がない場合もありますが、1グループのみの場合は確実に発表します。
この場合は議論中に誰が発表するのかも決めておく必要があります。
退出
発表が終われば選考は終わりです。
グループディスカッションの心構え
グループディスカッションの目的は、面接ではわかりにくい本人の特性や、組織の中で働く適性をみるというものです。
この選考のポイントは以下の3点です。
- いかに良好な対人関係を築けるか
- コミュニケーションをとる力
- 互いに話しやすい場作り
また、発言しまくることが採用につながるわけではありません。
結論を決める際も多数決で決めてしまっては、相手の意見を考慮せず、潰してしまうことになります。
メンバーとは、競争関係ではなく、協力関係です。
全員で結論を出すことを心がけましょう。
そしてもちろん積極的で意欲的な参加姿勢も重要です。
グループディスカッションのマナー
グループディスカッションでは、効率的に話を進められるように守らなければならないマナーがあります。
これを守らないと議論が紛糾してしまう可能性もあるので、注意してください。
他者の意見を正しく理解する
相手の話は熱心に聞いて、尊重しましょう。
発言は簡潔にわかりやすく話す
理由や根拠を示して、結論から先に話すことを心がけましょう。
結論から話さず、理由や根拠のない話を長々とされると、ただでさえ短い時間がさらに短くなってしまいます。
他者への否定的な意見は控える
たとえ、メンバーが的外れなことを言っていたとしても、「それは違います」と真っ向から否定することは控えてください。
人間は否定されると反論するもので、時間の無駄になります。
また、雰囲気も悪くなる可能性があります。
効率的に時間を使うためにも、気をつけましょう。
一人だけで、何度も発言しない
ほかのメンバーの話す機会を潰してしまうと、グループの意見ではなくなってしまいます。
そうなると協力関係も何もなくなってしまうので、気をつけてください。
メモをしっかりとる
いちいち議論を遮って確認を取る必要がなくなりますし、議論の方向性がずれた時に、指摘することができます。
また、自分の理解にも役立ち議論に参加しやすくなります。
役割分担について
グループディスカッションの基本として、議論を始める前に、時間配分や議論の方向性、役割分担をします。
その役割についてお話しします。
司会
この役割は議論を円滑に進める役割です。
主に話をまとめたり、意見をメンバーに回すことが求められます。
例えば「今このような意見が出てますが、〇〇さんはどう思いますか?」「それでは△△さんはいかがでしょうか?」などのように議論を回していきます。
話が上手い人や気の利く人が行うと円滑に議論が回るのですが、あまり慣れていない人がやると、全く良い結果を生まないこともあります。
書記
この役割は議論の内容をメモに取ります。
どんな意見が出ているのかということをきちんとメモしないと、誰がどんな意見を話したのかわからなくなり、効率的に議論を進めることができなくなってしまいます。
また、最後の発表の時に非常に役立ちます。
タイムキーパー
この役割は時間を見る役割です。
制限時間が決められている以上、意見を出す時間、そのまとめる時間、結論を考える時間等が必要になります。
それぞれ何分までやりましょうと決めるので、時間を見て「そろそろまとめましょう」などの声かけをすることが求められます。
主な役割としては以上です。
この役割分担は必ずしもやらなければならないわけではありませんし、役割ができなくても選考に通れないということはありません。
グループディスカッションのテクニック
グループディスカッションはチームで行うものですが、発言の多い人や目立った行動を取る人の方が有利なことは確かです。
そのため、発言数が多い人、声が大きい人が必然的に選考に受かりやすいです。
ただ、声が小さく控えめな人でも十分受かることがきます。
それは、採用担当が見ているときにどれだけアピールできるかということです。
大きな会議室での選考で、学生の数が非常に多い場合、学生の数に対して採用担当は圧倒的に少ないです。
そのため、常に全ての学生を見れるわけではなく、会場内を順次回ってチェックをつけています。
採用担当がいないところで活躍しても、見られていなければ、意味はありません。
逆に採用担当がいるところでアピールできれば、それ以外特に話さなくても十分受かることは可能です。
アピールの方法としては、議題の本質をつければ問題ありません。
グループディスカッションには答えはありませんが、模範回答はあります。
その模範解答に近いことであったり、答えを言うことができれば、十分です。
グループディスカッションは少人数で行う場合もあります。
その時はまずは議論に積極的に参加することを心がけてください。
例えば、自分が話していなくても発言者の目を見てうなづきながらその意見を聞いたり、熱心にメモをとるなど、喋らなくてもできることは多くあります。
今回はこの辺りで失礼いたいます。
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